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企業のリスクマネジメントの中で特に知っておきたい事項

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現代の企業経営においてリスクマネジメントは、必要不可欠な経営管理方法の一部です。リスクマネジメントは、画一的なものではなく企業内容により管理方法や手続きも様々です。

 

時代の移り変わりにより、勘案しなければならないリスクも変化してきています。特に現代社会において企業規模に関わらず特に意識したいのが、企業の保持する製品情報や顧客管理情報などPC等の情報端末にて保管運用がされている情報の管理です。

 

ここ数年の法律改定などで個人情報の管理は、より厳しい対応を企業側に求められ企業内においては、USBストレージなどを利用した情報の持ち出しを規制するなど、年々企業内の情報の管理は、厳格に取り扱われるようになりました。

 

こうした情報管理については、個人事業などの分野でも顧客情報の取扱にはPC端末などのセキュリティを含め十分注意して管理しなければなりません。

 

現代社会においては、情報の取り扱い一つで訴訟に発展するようなこともあり、それは個人事業主であっても例外なく対象になるので一層の注意が必要です。

 

又、21世紀に入って長く続いた国内のデフレ経済と円高の影響から、製造企業の生産効率を突き詰めていった結果、現在は海外への進出が進み大企業だけでなく中小企業においても海外拠点・工場による生産が行われています。

 

そうした中で、先日、監査法人で名高いトーマツにより行われた企業のリスクマネジメント調査による結果が発表されました。内容は、とても興味深いもので87%もの、大多数の企業がリスク評価を行いリスクマネジメントの体制を広く拡大しているそうです。

 

特に、優先すべきリスクとして「海外拠点のリスク」の懸念が最も多い回答となっていて、日本企業の海外への進出が増加する中で、海外拠点のリスクマネジメントの必要性が高まっていることが報告されています。

 

それを象徴するような事象として、未だ記憶に新しい、2013年11月7日早朝にフィリピンのレイテ島を襲った台風ハイエンの被害による日本企業の被災が挙げられます。

 

被害を受けたのは、日本の油脂大手の不二製油の連結子会社の食用油脂の工場で強風により気象津波により建物が全壊するという災害事故が発生しました。

 

幸い、人的な被害は免れましたが、不二製油はヤシ油の生産拠点をこの一点の工場に集約していたため、のちの代替製品の確保に追われることと成り、不二製油から食用のパーム油の供給を受けていた国内の食品製造会社も対応に追われました。

 

こうした被害は、日本国内における損害保険による手当てができない事が多く、また油脂製品と言う性格から顧客の予定する製品製造などへの影響も懸念されるので、単純に保険による一次的被害だけをリスクとして見積もるわけに行きません。

 

現在の企業リスクマネジメントは、リスク評価する項目も多岐にわたるので専門的な人員と変化に対応する新しい知識と管理能力が求められています。

 

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