ファクタリング

ファクタリング契約の手数料や掛け目、実際の売買金額について

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1. ファクタリングの種類

ファクタリングには2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあります。これらの詳細な説明は省きますが、2社間ファクタリングはファクタリング利用会社が売掛債権をファクタリング会社に売却して代金を得たのち、ファクタリング利用会社が取引先から売掛債権を回収し、ファクタリング会社に支払いをします。対して3社間ファクタリングはファクタリング利用会社が売掛債権をファクタリング会社に売却し、代金を得、ファクタリング会社が売掛金を回収するというスキームです。この二種類のファクタリングどちらを利用するかによって手数料も掛け目も変わってきます。

ファクタリングのイメージ図

2. ファクタリングの手数料

ファクタリングの手数料は2社間ファクタリングでは買取債権額の20~30%、3社間ファクタリングでは買取債権額の1~5%が相場と言われています。この手数料の差は主にファクタリング会社が負うリスクの差によります。3社間ファクタリングはファクタリング会社が直接取引先から回収するため取引先の支払い能力が主なリスクとなります。それに対して2社間ファクタリングはファクタリング利用会社が売掛債権の回収を行うため取引先が払えないリスクのほかに売掛債権を回収したのちにファクタリング利用会社が倒産するなどのリスクが加わるためです。

さらに、2社間ファクタリングの場合、ファクタリング会社が直接売掛先に請求しないため、その売掛債権がファクタリング会社のものだという証明のために債権譲渡登記を行うケースがあります。その登記は司法書士に依頼して行いますから司法書士への報酬、登記費用も掛かるために3社間ファクタリングよりも手数料が高くなるのです。

3. 掛け目

ファクタリング会社は売掛債権をそのままの値段で購入してくれるわけではありません。100万円の売掛債権を購入する場合には2社間ファクタリングでは70万円~80万円で、3社間ファクタリングでは80万円~90万円で購入することになります。つまり、費用として手数料+掛け目への減額分を差し引いたうえで代金が支払われるということです。下図のようなイメージになります。

表のケースの2社間ファクタリングでは費用率が40%となっているため粗利が60%以上の会社では金額が大きければ大きいほど赤字が大きくなりますので、実際にファクタリングを利用するときには自社の利益率と費用率を比較して利用するかどうか判断しなければなりません。

4. ファクタリングを利用するときの注意事項

◎ファクタリングの役割を決めて自分に合ったファクタリング会社を見つける

ファクタリングは手数料や掛け目の減額分が銀行融資と比べ著しく高い資金調達方法です。それだけにしっかりとファクタリングで獲得する資金の役割を確認しておく必要があります。

「銀行融資に時間がかかるので、つなぎ資金として」
「短期間だけ資金が足りなくなるので銀行融資までは必要ない」
「費用の支払期日が迫っているが資金を用意できない」

などです。銀行融資は面倒だからなどという理由でファクタリングを利用すると痛い目を見るかもしれません。

◎初回から売掛債権全部について利用できるわけではない

ファクタリングには信用も必要です。特に2社間ファクタリングの場合には自社で売掛金を回収してファクタリング会社に支払うというスキームを取っているので、始めから所有している売掛債権全部を買取ってはくれないことがあります。初回は月商の30%までというように制限されるので、いざ大金が必要になっても手に入れることができないという可能性があります。

◎計画的に利用し、小さな実績を積み重ねよう
初回は月商の30%までと制限される可能性があるため、資金計画を綿密に作り、本当に必要な場合に備えて少額だけファクタリングを利用して実績を積み重ねていくのも一つの方法です。実績を積み重ねることで信用が生まれ、多額の資金が必要な時に審査が通りやすくなります。

5. まとめ
ファクタリングは資金調達の最終手段などと言われるように、手数料など費用が銀行融資に比べて高額、また特に3社間ファクタリングについては取引先に資金繰りが厳しいと思われてしまうなどマイナス面もあります。しかし、その役割を理解して自社に合った使い方をすれば経営の改善にも効果を及ぼします。利用の際はしっかり検証して効果を確認しながら利用してください。

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