事業資金の融資借入 運転資金繰り

事業資金の融資 借入 資金調達 資金繰りで重要なポイント①

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借り入れ機関選び

事業資金として、十分なほどの自己資金がある方は別ですが、たいていの人は足りない分の事業資金を調達しなければいけません。その際に重要なポイントとしてはどこから融資を受けるのか、借り入れ機関選びが重要なポイントになります。

お金を貸してくれるならどこでもいい、と思う方もいるかもしれませんが、借り入れ機関やそのローンの種類によっても特徴があり、十分なほどの資金を借りられないところもあれば、同じ資金を融資してもらっても返済方法、金利、その他のサポート等がまるっきり違ってくる事が多いのです。

一般的には公的金融機関と民間の金融機関に分けられますが、比較的低金利で担保や保証人などの設定が軽めなのが公的金融機関で、地域密着型なのでその借り入れする方の人柄や会社の伸びしろなども見てくれるのが民間金融機関です。そのため、どこが自分にとっていい借り入れ機関なのかを確認してみましょう。

その他には、額は少ないものの即日融資も可能なカードローンや消費者金融などもありますので、今すぐ資金が必要になるという場合にはそういった借り入れ機関もあります。

もうひとつ気をつけなければいけないのは、ヤミ金やサラ金の類の借り入れ機関です。低金利で即日融資、他の金融機関で審査が通らない方でも融資できます、というのがウリで広告等を出していますが、これらは絶対に借りないようにしましょう。低金利とはいっても実際はそんな事はなく、気がつかないうちに多額の借金を背負わされてしまうことがあるのです。

少しでも金利を安く

事業資金の借入では、やはり最も気になるのは金利ではないでしょうか。いくら十分な事業資金を融資してもらえると言っても、金利が高ければ返済するのも困難になってきます。しかもこれから新しく事業を始めるということになると、計画通りに業績を上げられない事も考えられます。そうなると、毎月の返済が非常に厳しくなっていくでしょう。

特に、事業の規模によっては融資してもらう金額は数千万円もの大金になってしまうこともあるでしょう。そのため、返済期間も長期にわたってしまう事も多いです。そのため、少しでも金利を安くしないといけません。「たかが1%だから、手続が面倒くさくない方法で借入しよう」と考える方もいるかと思いますが、たかが1%でもかなりの利息の差が出てくるのです。

たとえば、3,000万円を融資してもらい、180回(15年)で返済する計画を立てたとします。元金均等返済で利息は2.0%だったとすると、完済するまでの支払う金利の総額は452万4,929円にもなります。1年目の利息は毎月4万7,000円~5万円となります。

これがもし3.0%だとすると支払う金利の総額は678万7,440円となり、1年目の利息は毎月7万円~7万5,000にもなります。実に総額で225万円もの差が付き、毎月の利息でも2万円以上の差が出てしまうのです。

もしたった0.1%の差(2.1%)であっても利息の総額は475万1,190円、毎月の利息は5万円~5万2,500円と総額では20万円、利息で毎月3,000円もの差が出るのです。そのため、たとえ0.1%でも金利が安いところを探すようにしましょう。

資金が必要になるまでの期間

事業を始めるといっても、思い立った時にすぐに始めるという方はいないはずです。やはり前もって自分の頭の中でビジョンを考え、いつ頃、何年後になったら事業を始めようと考えていることでしょう。

事業資金は数千万円という高額融資となるために、1日や2日で簡単に借りられるものではありません。少なくとも1ヶ月、場合によっては数ヶ月かかっても融資が受けられないというケースもあるのです。ただ、だからといって事業を始めるかなり前に融資をしてもらってもいけません。もちろん、資金が必要になる時期までにはしっかりと融資してもらっておかなければいけませんので、早め早めに行動するのは悪いことではありません。

ですが、数ヶ月も早く融資を受けてしまうと、当然すぐに返済が始まってしまいます。それでも返済できるという方であれば、結果的に支払う期間は変わりませんから早めに始めてもいいでしょう。

また、もし金利がアップするとわかっていれば、早めに借りた方が利息が少なくなります。ですが、実際に資金が必要になったら、思った位以上にお金がかかってしまった、逆にそれほどかからなかったということもあります。

そうなると、ムダなお金を借りることになってしまったり、また融資を受けなければいけない場合もあります。

そのため資金が必要になるまでの期間がどれくらいあるのかをしっかり見極め、それに向けた計画を行う事が大切です。できれば早めに金融機関の融資担当の方に相談してみましょう。

融資とこれまでの実績・経験

事業資金の融資は、金融機関に「これから事業を始めるので、2,000万円ほど融資して下さい」といったところですぐに貸してくれるものではありません。金融機関では、その事業がしっかりと利益が出て、返済できるものなのかをしっかり審査しますし、それとともに借入する人についてもいろいろ審査をします。

事業資金の融資で重要なポイントは、その人、もしくはその会社の実績や経験です。例えば、始める事業が飲食店だったとします。その調理や接客も借り入れする方がおこなうというのに、その人が全く料理に関する仕事をしてこなかった会社員だったとすると、その事業が成功する可能性は極めて低いと思われます。

それがもし有名料理店で何十年も修行を積んできた料理長までやってきたという方であれば、料理の腕はもちろん接客に関しても問題ないと思われます。

また美容室を開業するという場合、修業期間が2~3年の方よりも10年以上修行してきた人の方が成功する可能性は高いでしょう。そういった実績や経験が事業融資では重要なのです。

そのため、畑違いの仕事を始めるという人は審査は厳しくなりますので、もしそういったビジョンがあるという方は事業資金を貯めるとともに、経験や実績を積むことが大切です。

実績や経験はあればあったに越した事はありませんが、1~2年でも全くの素人よりは違うでしょう。そのため、短期間でも実績を積むためにその系統の会社や店舗で働いてみるというのもポイントになります。

借り入れする方の信用・信頼度

事業資金の融資を受ける場合、必ず金融機関の審査があります。そこではこれから始める事業の内容、借り入れする人の自己資金、これまでの経験や実績などさまざまな点をいろいろ審査されるのです。その中でも非常に重要視される点が、借り入れする方の信用・信頼度です。

この信用・信頼度というのは、何も人望が厚いとか、いろいろな組織の役員をしている、とか、優しくいい人だ、というようなことではありません。もちろん信用金庫や信用組合などの地域密着型の金融機関ではそういった人柄なども審査の対象となることもありますが、ここでいう信用・信頼度とは、この借り入れした人がしっかりと期日を守って返済してくれるかどうかの信頼度です。

「そんなことは借りてみないとわからないのでは?」と思うかもしれません。ですが、借り入れをする方のこれまでの返済状況によってそれは判断されるのです。

もちろん中にはこれまで何も借金をしたことがないという方もいるでしょう。ですがたいていの人は車や家を買うために借金をしたり、子供の教育費などのために借り入れするという方もいるでしょう。少額でも借金は借金ですので、それをしっかり返済しているかという点が審査されるのです。

滞納もなく完済していればいいですが、引き落とし日に残高不足だったり、その後も連絡がなかったとなると信用情報機関に事故情報として記載されてしまうことがあるのです。これはなにも借入金だけでなくクレジットカードの引き落としも同様です。何も問題なく返済していれば、信用・信頼度の面では問題ありません。もし、いつか事業を始めるという方はそういった返済遅れなどをおこさないようにしましょう。

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